Vol. 2: The Horoyokai

Vol. 2: The Horoyokai

イザナギはコーボを解き放った後、コーボは霊界に現れるすべての生き物の神であると言ったが、そんな力があるようには到底見えなかった。泡が重なり合って出来たようなシルエットで『ブクブク、ブクブク』しか言えなかったからだ。ニニガイにはまだお茶目で優しい性格に見えていたがそれでもコーボはイザナギの槍によって解放され命を得ることで特別な力を受け継ぎ、霊界での生き物にとって不可欠な生命力へとなった。

イザナギはコーボに特別な力を習得させる為 、彼らを山の深く奥の寺へと連れて行き修行させ、イザナギは更に バクとカゼ、穀物の神と風の神達を遣わすことでコーボの力をより強くした。

背は高いが細く老人のような見た目の穀物の神バクは知識に溢れ、人類文明の黎明期から存在し霊界から人間を導く役目をしている。

風の神カゼは目に見えず、時々肌に触れる瞬間や耳元で聞こえる振動でのみ存在を認識出来たが、感覚を研ぎ澄ますことを教えるようだった。

バクはその気まぐれなカゼに少し不信感を抱きながらも コーボと彼らは共に過ごして多くを学んでいった。彼らは生き物に長き生命を与える儀式を見つけ出すと、コーボは儀式に必要な薬草液で霧を再現する方法を取得し、 彼らはコーボ が自分自身の一部を再生できる事や、 それを保護する方法をも手にした。

彼らは霊界の多くの生き物が、霧から喜びを得られるようにと、彼らの持つ知識と新な力と共に長い旅へと向かい、仲間を増やし知識を広め続け、これらの生き物を中心に社会全体が成長し、ある時からキツネは、コーボから譲り得た破片を大切に保管するようになり沢山の生き物達が楽しめる霧を作り、保管するために小屋を作る。 それは後に寺院へとなりコーボ、ニニガイ、カゼ、バク達は長い年月を通し霊界の住人たちに特別な力を広めたハコ神として知られはじめることになる中かつてのコーボとニニガイのようにある日キツネたちは霧が生まれる場所で生まれるほろ妖怪が出現する場所を見つけ各所でほろ妖怪が見られるようになるとやがてその近くに村ができ始め小さな村がいくつも出来上がり寺院は増え文化や新しい伝統が加わり村を越えて独自の社会へと発展することへとなる。

霧を飲み、新しい寺院を訪れる霊界の住人たちは自らをノモダチと呼ぶようになった。

それは霊界の黄金の時代で喜びに溢れた。

時は変わりはじめた…

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